ホーム>マップの類型
マップの類型には次のようなものがあると考えられる。
1.分析不能・・・語数が1つ以下のものやマップになっていないもの。
2.語の連想がトピックから離れていく性質があるマップについては以下の4種に分類している。
3、マップの外見からは、以下のように分類している。
読めているマップの型とは、立体的にカテゴライズされているマップである。対して、読めていないマップ、もしくは読もうとしていないマップとは、トピックから連想的に一本の線が続いていく「大旅行」型のマップである。
読解場面におけるマッピングと、表現場面におけるマッピングとは、個々の人間によって共通性がある。例えば、読解において大旅行マップを作る者は、作文や自己紹介などの表現活動においてマップを作っても大旅行型のマップになり、そういう作文や自己紹介をする。つまり、マッピングにおいて視覚化(可視化)されることは、個人の言語的認知機能ではないかと予測できる。
さらに、注目すべきことは、成人(小学校から高等学校までの教職員)において同様のマッピングを行ってみた結果も、大学生(文学部・体育学部等)においてマッピングを行ってみた結果も、子供たちに行った結果と大差はなかったということである。
つまり、国語を専門とする大人においても、国語科を学びつつある子供においても、「読解力」そのものは成長していないということが言えそうである。このことは、そもそも読解力は生得的なものであるという答えに落ち着くのではなく、そもそも従来の読解指導には、一面的な効果しかなかったという答えに落着きそうである。