ICTを用いた国語科教育
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ホーム情報機器を用いない実践>実践「この際だから言わせてよ!」


学習のジャンル

書くこと>作文(韻文・散文)

単元テーマ

この際だから言わせてよ

活動

3段落構成の作文を書く授業です。1コマから最大3コマ程度の単元になると思います。

第2段落は、レギュラーの「あるある探検隊」風に、8・5でまとめるというのも盛り上がります。

また、単に作文に、内容を一言でまとめる5・7・5をひっつけるという活動もできます。俳諧紀行文や俳句指導につながる活動として効果があると思います。

ねらい

よい作文の条件の基本は、よく伝わると言うことです。伝えるためには構成がしっかりとしていることと要点が整理されていることが必要です。この実践ではその両方を鍛えることを目的としています。

主なねらい

  1. 自分の主張を5・7・5でまとめる活動を通して、主張の明確化を促す。
  2. 明確でない主張はまとめられません。

  3. 自分の主張と、相手の真意という相反する意見をまとめて一つの見解を作るという思考と表現の方法を身につける。
  4. 第三段落については、「相手の気持ちを推し量って書きだして、最後にまとめる」というような漠然とした言い方がいいと思います。ここで、「両者の主張を考えてバランスよい結論を出しましょう。」などと言うと生徒のモチベーションが下がります。作文(思想の表現)には「自由」ということが基本的に大切です。自由を奪うとモチベーションが低下します。教師は、仕組みをしっかりと作って無法状態にならないようにし、結論の持って行き方は生徒に任せましょう。

生徒作品

母はトド

わしはお母さんに言っておきたいことがあります。それは、ダイエットをして少しは三段腹を引っ込ませてほしいということです。

母親は 自分をトドだと 言っている

とはいえお母さんにしてみると、毎日毎日朝から夜遅くまでずっと仕事、家事で忙く、ゆっくりできるときは日曜日ぐらいです。だからダイエットをする暇などないので、そのままでもいいような気もします。でも、夜寝る前にいろいろ食べるのだけはやめてください。

進学の悩み

僕は父に言いたい。それは、学費だけで通わせる高校を決めないでほしいということである。学費が安いからって無理して高専に行く必要があるんだろうか。

安いから 高専行けと 迷わせる

とはいえ父にしてみると、一人で働いて三人の子どもを学校に通わせ、六人家族の生活を支えているのだから、かなりの負担だろう。それに、姉は私立の高校に行っているからかなりの学費がかかっていると思う。だから、これから家族で話し合って解決しようと思う。

ミニスカート

私の母は、私の制服姿を見て、「あんた、そんな短いスカートはいて!」といつも言います。そんなの私の問題だし、私的にはそんなに短くないと思います。

スカートの 丈は自由だ 勝手でしょ!

とはいえ親にしてみれば、子どものことが気になるのは当たり前だし、やっぱり世間体とかあると思います。吹奏楽のコンクールでもスカートなので、親が見に来た時「Aちゃんスカート短いね。」なんて人から言われるの は嫌だと思います。だから、コンクールの時だけでも少し長くしようかな。

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